[実践ポイント]「心のシャッター」を下ろさない

「あの人、怒りっぽくて苦手」「この人は、愚痴が多いから関わりたくない」そんな気持ちがよぎった瞬間、つい「心のシャッター」が下りてしまう…ということはありませんか? それを繰り返すたび、増えていくのは、自分の人生の「休業時間」。命は有限なのにもったいない! では、人生を年中無休で楽しむために、いつも「心のシャッター」を開けておくにはどうすればよいのでしょうか。

ごみだらけでがっかり…という砂浜も、ちょっと顔を上げたら、“朝日に輝く美しい海”が見えたりするもの。視点を変えるだけで、景色はガラリと変わるのです。 

「嫌だな」と感じる人と出会ったときも、少し目線をずらし、相手の立場から見詰めてみると…。「あの立場なら怒って当然」「あれだけ心を尽くしていれば、愚痴も言いたくなるだろう」など、見方が少々変わるはず。「大変だよね」「共感できる」そんな気持ちが膨らんで、「心のシャッター」が下りることはなくなります。 

相手の思いを知るために、まずは話を聞いてみることです。「意見が合わない」というときも、じっくり話すと、「そこを大事に思っているのか」「それが心配だったのか」と、いろいろなことが見えてきます。見えるから、「それなら、こうしてみてはどうだろう」「ここは、もう少し一緒に考えてみようか」など、自分にできることで積極的に関わり、手を取り合って前進していけるのです。それぞれの役立つ力が重なり合って、自分を取り巻く環境は、どんどん穏やかで居心地の良いものになっていきます。これを、まずは家庭で実践です。

心が調和するところに
  万物・万人の運命が重なり
     世界は平和に向かって流れる

(令和6年4月1日 信者心の道勉強会『友輪』341号 26ページ) 

「この人、嫌だな」「意見が合わないから」と思ったとき、もし、シャッターを下ろしてしまったら、自分の良さを発揮する、出会いのチャンスを逃してしまいかねません。絶好の機会を捉え損ねることのないように、「心のシャッター」は年中無休で開けておきましょう。