No. 1942

ずっと抱えていた寂しさ
母と心が通じ合えたのは…

(愛媛県MH/60代女性/看護師) 

母は、「子供たちに、自分と同じ苦労をさせたらいかん!」という信念の人。その分、私たちにも厳しく、聞いてもらいたいだけの話にも、「それは違う!」「こうしなさい!」と10倍の言葉が返ってきました。母の正義に傷つき、認めてもらえない寂しさ。いつしか思いを伝えるのを諦め、満たされない気持ちをずっと抱えてきたのです。 

本音を届けるうちに近づいた心

高齢になっても、「子供に迷惑を掛けたらいかん」と一人暮らしを続ける母。ところが、気丈な振る舞いとは逆に、「年を取ると、こんなにもできんなるんか…」「夫に苦労させられた」と、愚痴が増えていきました。父にできなかった親孝行をしたいのに、一緒にいるのがしんどくてたまりません。正しい関わり方を求めて、とにかく神示を学びました。見えてきたのは、誰にも甘えられずに頑張り続けてきた、母の孤独と寂しさ。そして、私たちの仕合せを願う親心。その深い愛情を感じたのです。 

そもそも、正義感が強いのは私も同じ。自分だけが正しいと思わず、「相手の心を大切に向き合おう」。自身を見詰めるほど、気持ちが前に向かいました。そして、心の芯から「お母さん大好き」と言いたい。分かり合いたい…。そう考え、心の内を打ち明けていったのです。時にけんかになることがあっても、「本音を言い合えた証拠」と捉え、全力で向き合っていきました。そうして初めて伝えられた、「寂しかった」という娘としての本音。母も、「ゆとりがなくて必死やった」と話してくれました。「頼ることが増えるけど、頼むね」という言葉を聞いた時は、本当の親子になれた気がしました。大きな一歩でした。 

家族の間に確かな絆が

母は、ことし91歳。最近は、大好きな実家に帰れる日をつくりながら、私の家で過ごしてもらっています。「あんたの所は安心やね。一人は寂しいって思い始めていたんよ。ありがとう」。そんなうれしい言葉をもらう日々。ショートステイを嫌がる日もあるものの、穏やかに接していると、「分かった、そうするね」「頼むね」の言葉が返ってきます。一丸となってくれる家族やきょうだいのおかげで、いつも明るくいられることにも感謝です。 

元来、身内の縁が深まりにくい我が家。実は、弟と心が擦れ違った時期もありました。でも、私がいるせいで、弟が母に会いに来られないなんて、絶対にいかん! 自我に負けちゃ駄目だ!と、心を立て直せました。姉弟という関係に甘えていたことを心から反省し、弟に謝罪すると、母を囲み、和やかな時間を持つことができたのです。しかも、「お母さんを大切に思ってくれている姉ちゃんに感動した。これからもよろしく頼みます」。望んでいた以上の、温かい思いをかけてくれ、心が重なり、共鳴し合う、最高の感動を味わいました。 

一日一日を大切に、縁を深めて

一つ一つ、あり得ないほど救われている私たち家族。神と出会えたのは、亡き父のおかげ。だから、父は一家の開運の恩人です。そして、生き方を高めようと奮闘してきた母は、掛け替えのない功労者。2人のおかげで、今の我が家があることを忘れず、一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。日々起こる全てが、親子、きょうだいの縁を深めるために神から頂いたボーナスタイム。そう考え、心を磨いていきます。 

心(魂)休まる環境が
        和(会話)のある家庭
 家族は 互いに運命を重ねてゆく
 日々触れ合いを深めて
  「教え」に生きる真実「家庭」に
   人は良き因(実体)を受け継ぎ
       運命が導く人生を歩める
「教え」を学び
 「真理」のある家庭を築く努力をする
 悔いなき人生を
    家族(家族全員)が手にする
       「悟り」が ここにある

(平成30年1月5日)

※運命・実体;人が誕生する時、命とともに授かるのが、「運命」と「実体」です。大山命という神が肉体に宿される魂は、仕合せへと導く「運命」となります。そして、家系の流れに生まれる人間は、親、先祖から、気質、体質、性格などの「実体」を受け継ぎます。潜在能力である運命は、生涯を通して変わらず、生き方の本質となる実体は、正しく生きることで修正できる領域もあります。人の一生は、この「運命・実体」に導かれて運ばれていきます。詳しくは、『生命の歩み』123ページで確認しましょう。