(東京都YS/50代女性)
母はどんなときも穏やかで、相手の心を大切にする優しい人。私たち姉妹の気持ちも、いつも受け止めてくれました。そんな大好きだった母が、大動脈解離で突然世を去って8年。大病を繰り返しながらも、何度も何度も命を救っていただき、母の中では最大限、長生きできたと思います。悲しみが癒えるのに時間はかかりましたが、「母のように生きたい!」「私も子や孫に、少しでも良いものを残したい!」。その思いが強くあります。
偉光郷は楽しい思い出の場
母が亡くなる前、不思議とみんなの都合が合って、家族全員で偉光郷に宿泊。そんなことは初めてでした。母は心臓が悪い上、脳にはクリップ留め、おなかの中も癒着だらけ。足腰だって悪いのに、つえやシルバーカーを脇に置き、孫たちとバドミントンで大はしゃぎ。あまりのハッスルぶりに、みんなでおなかを抱えて、涙が出るほど大笑い。偉光郷は、母との最後の楽しい楽しい思い出の場所となりました。
毎年、光寿信者参拝時には、父母や祖父母が納玉(納骨)されている偉光郷へ、家族みんなで集います。バドミントンをすれば、母の話で持ち切り。普段でも、「これ、おばあちゃんが好きそうだね」「ここにいたら、きっと喜んでいたね」と、何かと話題に上ります。
父の思い、母の心を受け継いで
神様が大好きだった両親は、神の教えでつかんだ、人としての生き方を示してくれました。2年前に見つかった父の手帳には、闘病中に書いたであろう、神を信じきる言葉、誓いの言葉や夢が、力強い字で書かれていました。亡くなって20年以上…。初めて知った父の思いに感動し、姉と涙しました。
父母の思いを受け継ぎたくて、人の言動に嫌だなと心が揺れ動いたら、すぐ祈願。「これが私の悪い実体!」と意識しながら、相手の良いところを見ていこうと、努力中です。
まだまだ悪い芽が出ることも、山ほどあります。それでも、生き方を修正する積み重ねが、子や孫に良いものを残していけると思うと、うれしくて、楽しくてなりません。代々続く短命、病気の実体を、私たちの代で断ち切っていきたいです。両親、祖父母が、また生まれ変わってきた時、もっと健康で、仕合せな人生を送ってほしい!と願っています。
家族の縁がもっと深まるように
最近、うれしいことに、夫が「おまえ、お義母さんに似てきたな」と言ってくれました。それに、「ゆくゆくは、夫婦で共に偉光郷に納めてもらおう」と。夫の母まで、「自分たちも」と言ってくれています。目に見えない、不思議で大きな力が働いているとしか思えません。
これから先も、偉光郷が、我が家にとって欠かせない、思い出の場所となっていくように。家族の心を大切に、縁を深めるひとときを重ねていきます。父と母が私たちにかけてくれた大きな愛を受け止めて、信頼され、愛される人を目指します。