(静岡県KS/50代男性)
偉光郷を訪れると、不思議と温かい気持ちになります。20年前に納玉(納骨)した父との時間を、思い出すからかもしれません。早くに亡くなった父は、建築の仕事をしていて、好物はまぐろの赤身とビール。その二の腕はたくましく、「ほら、触ってみろ」と見せてくれたことをよく覚えています。子煩悩で、体が弱かった私を大層かわいがってくれました。
感謝とともに気持ちを届けて
父には、折有るごとに、神玉里(納骨施設)で思いを届けています。近頃では、お父さんの子供好きな性格は、私だけでなく、息子もしっかり受け継いでくれたこと。小さかった長男が、今では立派な「こども園の先生」となって、子供たちにも慕われていることなど…。感謝とともに語るうちに、私の心も自然とゆったり。青空に流れる白い雲や、太陽の光を受けて輝く海を眺めながら、「お父さんは神様といるから、安心だな」。そうした気持ちが湧き上がってくるのです。
自分自身を振り返る機会が
また、私にとって偉光郷は、大きな気付きを得てきた場所でもあります。信者仲間と参加した研修では、思わぬ自分の姿が見えてきました。「ちょっと荷物を取ってきます」という“ひと言”が足りないのです。「このくらい言わなくても」と、黙って動き、人を不安にさせていました。では、家族にはどうだっただろう。しっかり言葉にしていたか…。そのように振り返る機会を、幾度となく頂いたから、前進してくることができました。
訪れるごとに深まる家族の絆
偉光郷で、家族や親戚と過ごす時間も楽しいです。バドミントンの後は温泉に漬かり、宿泊室ではビンゴをして、事前に用意した景品を見ては笑い合う。仲の良い信者家族とご一緒した際には、その方のお子さんが、幼稚園で習ったお遊戯を披露してくれる一幕も。愛らしい姿に目尻が下がり、思わず、息子や娘が幼かった頃を振り返りました。どの時間も忘れ難く、みんなと過ごすと、こんなに楽しいんだと感動せずにはいられません。
少し前には、偉光郷にもうすぐ到着…という所で、ふと、父の声が聞こえた気がしました。懐かしい声で、「よく来たな、よく来たな」とうれしそうに。思わず車の窓を開けると、そよ風が吹き抜けていきました。優しい父の、温かな愛を胸に刻んで、家族を大切に、もっともっと安心してもらえる生き方をしていこう。そんな思いを深めています。