○愛媛県・TUさん(60代女性)
2月のある日のことです。新聞で水仙畑の写真を見つけました。そこは、毎年、夫と出掛けていたお気に入りの場所。夫が、「今年は、気分転換に娘と2人で行っておいで」と声を掛けてくれました。コロナ禍もあり、外にはあまり出たがらない娘だったので、行かないだろうな…と思いつつ、誘ってみると、「行きたい!」と二つ返事。うれしかったです。
水仙畑までは上り坂。日頃の運動不足を嘆きつつも、景色をゆっくり眺めながら、登っていきました。擦れ違う方々と、「こんにちは」「お先にどうぞ」「もう少しだから頑張って」などと言葉を交わし合い、心がぽかぽかに。
世の中は、さまざまな不安でざわざわしています。でも、自然は、何事にも振り回されることなく、淡々と自分なりの美しい花を咲かせていました。私も、今の自分にできることを、精いっぱいしたい。特に、一番身近な家族ともっと本音で向き合い、会話を重ねていきたいと思いました。
娘は、「仕事や、人間関係で心も体も疲れて、自然を見る余裕もなかった! ゆったりした心で、きょうから再出発していくね!」と明るい表情に。私も、「応援していくから、一緒に頑張ろう」と約束した、すてきな一日となりました。