学び癖が生んだ心地よい家

(石川県AA/60代女性) 

昨年12月ごろから、夫婦で『生命の歩み』の読み合わせをしています。最初は、私が音読するのを横で聞いていただけの夫が、眼鏡を掛けて、文字を目で追うように。さらには、花粉症で目がショボショボする私に代わって、読んでくれるまでになりました。 

込み上げる感謝の思い 
読み合わせをすると、これまでのことが思い出されます。「立ち木の真理」のページで心に浮かんだのは、家のことも、子供のことも、私任せにせず、大事にしてくれたこと。娘が人間関係で悩んでいた時は、話を聞いている私の代わりに台所を片付けてくれたこと。夫は、家族を支える「根」として、「幹」である妻の私や、「枝」である子供たちのことをいつも守ってくれていたのです。 

息子が結婚する時、最初は、家族みんなが大反対でした。この時は、夫と息子が口を利かなくなってしまったほど。私は毎日、偉光会館で学び、教務相談を重ねながら、「『幹』として、夫と息子の心をつながなくては…」と必死でした。当時の思いを話しながら、「元のように会話のある家庭になれたのも、教えと祈願のおかげ。これがなかったら、家族の心はバラバラになっていたかもしれない」と、あらためて感謝の気持ちが込み上げてきました。 

夫婦で心を立て直して 

今年は、夫が町内の役員をしているため、我が家にはさまざまな方が訪ねてきます。相談を持ち掛けられることもあり、「多くの方々と縁を深めるチャンス」と、前向きに取り組んでいます。 

とはいえ、いろいろな考え方の人がいるので、つい「あれはおかしいよね!」と不満も出ます。そんな時、夫婦で愚痴っていると怒りは倍増してしまいがち。「こんなに責める気持ちが出るのは、本当の奉仕の心じゃないよね」「そういう考え方もあるんだって、受け止められるように、相手の良いところを見ていこうよ」怒りに流されてしまわないよう、教えを基に、夫婦で心を立て直しています。 

たとえ2人で言い合いになっても、相手の本心を聞き、言い過ぎたと分かると、互いに素直に謝れます。 

最近、家の中の居心地が良いです。やたらと修正点が見えますが、それも学び癖が身に付いたからこそ。これからも、夫婦の思いを重ね、心の成長を目指して頑張ります!