Q お客さまを思っての行動を責められる

60代

ホテルの厨房で、パートとして働いています。おいしい料理を提供できるように、家でも味付けや盛り付けを研究しています。しかし、料理長から、「時間内で役割を果たしてくれればいい」と言われました。パート仲間からは、「あなたの行動がプレッシャーになるからやめてほしい」とも…。精いっぱい取り組んでいるのに、なぜ責められるのか分かりません。(60代女性)

「自分のできることで、精いっぱい役立ちたい」という奉仕の精神は、喜び多い人生を送るために欠かせない、大切な心です。とはいえ、感謝されることもあれば、ありがた迷惑となってしまう場合もあるのが現実です。その違いは、「求められていることに応えている」かどうか、です。

特に組織で働くときには、自分が置かれている「立場」に沿って努力し、自身の「任」を果たすことが求められます。社長、料理長、パートの従業員…、それぞれの立場によって、果たすべき任は異なります。一つ一つがうまくかみ合うところに、組織という大きな歯車が回って、確かな成果が実るのです。

パートの立場であれば、会社の方針や指示に基づいて、時間内に仕事をすることが求められるもの。まずは、自身の業務を、仲間と心を重ねて全うすることに気持ちを向けましょう。その上で、アイデアが浮かんだなら、提案すればよいのです。そのときに、最終的な責任は料理長にあることを踏まえて、相手の自尊心を傷つけない配慮が欠かせません。

周囲の思いを尊重し、自分の立場をわきまえて、精いっぱい奉仕する積み重ねに、「いてくれて助かる」「また提案して」などと、感謝され、信頼されます。役立てる喜び、生きがいを味わえるだけでなく、職場の雰囲気も活気づいていくでしょう。

 神  示
仕事――
 出会いを生かし
     相手の思いに沿って事をなす
 自然と 世の流れに乗って生きられる
 互いの「運命」重なり合うほど
  努力も実り 成果も上がるのである

(平成21年4月1日)

今回の出来事を、「責められた」ではなく、「教えてもらった」「修正点に気付けた」と捉えられたなら、成長のチャンスとなります。関わり方、感じ方を改善していくところに、同じ悩みを繰り返すことなく、どんな人とも、どんな場所でも、人間関係を良好に築ける人柄が身に付くでしょう。

そのように物事を大きく受け止める心は、心安らぐ家庭で培われます。葛藤も、喜びも、何でも夫や家族に打ち明けていきましょう。また、自分も、家族の思いを聞いて、寄り添っていくことです。家族と互いに支え合う安心感に包まれると、生きる力が湧き上がり、奉仕の思いが一層膨らみます。職場にも今以上に貢献できるのです。