[実践ポイント]「見えないもの」を大切にする

目に見える物、形がある物は、誰にでも分かりやすいはず。ケーキが置いてあれば、「おいしそう」「今すぐ食べないから冷蔵庫に…」となるでしょう。でも、見えないものは…? 気付かないうちに、おろそかにしているかもしれません。

空気、季節の移り変わり、場の雰囲気…見えないけれど、存在しているものは、いっぱいあります。その中で、特に大切にしたいのが「心」です。
例えば、手作りのお弁当なら、ふたを開ければ、中身は見えます。しかし、見えなくても、そこに込められた「家族の思い」があるものです。それに目を向けているでしょうか? 「卵焼きが好きだから、多めに入れてあげよう」「きょうも元気に頑張れますように」そうした家族の心を感じたなら、帰宅した時に、思いに応えるひと言を添えてみる…。「ありがとう。おいしかった」「卵焼きサイコーだった。また作ってね」。それだけで、家族はどれほどうれしいでしょうか。

職場で、後輩が会議室の椅子を並べてくれた…。でも、自分がイメージしていた並べ方と違っていたとき、どうしますか? 「すぐにやり直して!」と指示を出すでしょうか。その前に、「仕事の手を止めて、一生懸命並べてくれた」と、見えない後輩の心を感じ取ることができたなら、どうでしょう。「ありがとう。助かった」とそのまま使ったり、並べ替えが必要なら「せっかくやってくれたのに、ごめんね。こう並べてもらえると助かるんだけれど…」と穏やかに伝えたり。そこに流れる雰囲気は、格段に温かいものになります。後輩も、「次回はちゃんと確認しよう」という気持ちになれて、より良い仕事につながっていくかもしれません。

このように、見えないからこそ、相手の心を感じて、思いやりを添えて心を返す…。「見えないもの」を大切にする生き方は、「仕合せ」に直結しています。そこに、居心地の良い環境がどんどん広がっていくでしょう。

神示「真理」に生きる心が
         仕合せを呼び
   「生きる」喜びを引き出している
 「希望の光」を日々通す
      信者の人生が ここにある

『友輪』340号16ページ