[実践ポイント]「心の充電スポット」をつくる

携帯電話の電池残量を気にする人は、大勢いるでしょう。減ってきたら、カフェに入ってすぐ充電…という人も。それでは、「心」は? 残量は見えないけれど、充電しなければ、ゆとりを欠いたり、落ち込みやすくなったり…。「心」にも、充電が必要です。だから旅行へ! コンサートへ! 食事へ!…しかし、毎日はできません。もっと気軽に、簡単に、そして確実に!心の充電をする方法をご紹介します。

「心の充電」に、最適の場所があります。それは、「心が安らぐ家庭」です。家族が互いを理解し、優しい言葉を交わし合う。そうした居心地の良い家庭に、人の心はどんどん元気になっていきます。そんな気持ちの通い合う関係を築いていくために、必要なのは「会話」です。

言葉を交わしていれば、「会話している」と思いがち。でも、単に予定を伝え合うだけでは、「業務連絡」「事務伝達」です。カッチン、プッチンの心のままにやりとりするのは、ただの「けんか」。ポイントは、お互いの「思いを分かり合う」ことです。

例えば、自分がカチンときたならば…。どうしてムッとしたのか、「気持ちを分かってもらえなくて悲しかったから」「疲れているのにせき立てられて、しんどい」などと、思いを伝えることです。
休日に出掛けようとする家族に、「やめなさい!」では、口うるさいだけ。「たまには休養を取らないと、体が心配で…」と家族を思う優しさが伝われば、「早めに帰ってくるよ」「来週は家で過ごすね」などと、双方にとって気持ちのいいやりとりになるでしょう。

反対に、相手がギクシャクしているときは、配慮しつつ、直接尋ねてみるのが一番です。「悪気なく傷つけていた…」「話も聞かないうちに反論していた…」など、修正すべき自分の言動が見えたなら、素直に「ごめん」と謝ればいいのです。純粋に、思いを分かり合おうとする積み重ねに、必ず心が通い合います。会話も増えて、ますます絆が深まっていきます。ですから、家族には、喜びも、悲しみも、悩みも言葉にして伝えましょう。そこに、心は安心感で満たされます。

「会話のある家庭」こそ、最高の「心の充電スポット」! 心が元気に、豊かになるから、家族と支え合って、どんなことも乗り越えていけるのです。家庭はもちろん、学校でも、職場でも、温かいやりとりが広がって、周りの多くの人たちと、どんどん縁が深まっていきます。

「教え」を
    人生の支えに生きる人間は
 家族との関わりを通し
     「真実の愛」が芽吹き 育つ

(令和6年6月1日 信者心の道勉強会『友輪』342号10ページ)

※7月1日発行の『心の旅路105』のテーマは、「心がつながる会話の仕方」です。「会話のある家庭」が、心をフル充電する環境であることを実感する体験談ばかり。発行日を楽しみに、いち早く手にされてください!