自分も伴侶の強い味方に

(大分県MS/60代男性) 

自分には全くなかった感覚に、ものすごくハッとしたのが、この体験談です。 

今の自分がいるのは… ようやく見えた家族の存在 

嫌だと思っていた部署に配属されたこの方。働き始めても嫌な思いが続き、「やっぱり無理…」と愚痴をこぼしていた時の一コマです。「『そんなに嫌なら辞めてこい』と夫に言われたら、不思議なことが…。私の気持ちを分かってくれている、強い味方がいる…と思えて」と書いてありました。 

相手の身になって考える大切さ 

ここを読んで浮かんだのが、以前の自分の姿でした。妻には、いつも事後報告だった…。職場の話を聞いてもらっても、「強い味方がいる」と思ったことはなく、「そんな感じ方ができるのか」と、この方の心の動きに正直、驚きました。 

この体験談を読んだ、ちょうど同じ時期、妻が病気に。私が家事をすることになりました。買い物、洗濯、食事の準備…、やってみると、本当に大変。常日頃、これを、文句も言わずにコツコツやってくれていたのかと、妻に心から感謝が湧いたのです。このことから、相手の身になって考える大切さを学びました。 

どんなことも自分に返す 

それまでの私は、妻に対して不満があり、何かあれば責任を転嫁してしまう。この心が、なかなか修正できずにいたのです。それが、体験談を読んでから、「まずはどんなことも自分に返す」ように。すると、不満や責める心がなく、夫婦の会話が、実に穏やかで、楽しいものとなりました。 

妻の病は、治療に少し時間を要するとのこと。離れて暮らす子供たちは、孫の元気な姿を見せてくれて、夫婦で癒やされています。やはり家族の支えこそが、何よりの安心感です。前向きに治療に臨む妻を、夫としてしっかり支えて、妻にとって一番の「強い味方」になりたいと思います。