“弱さ”克服への一歩に

(大阪府SY/20代女性) 

私は、ことし就職しました。どの仕事も、私にとっては“新しいこと”。先輩には、「一つ一つ覚えていけばいいよ」と言われ、「そうだ」と頭で分かっていても、「早く覚えなきゃ…」と焦る気持ちが出てしまいます。 

焦りの原因に気付いて 

そんなある日、『友輝27』の53ページ、「新入社員なら、一つ一つ教わるのが自然な流れです。そうすれば、不安もなく、仕事も身に付きます」「『失敗は許されない』『一人でやり遂げなければ…』というプレッシャーから、不安や焦りが出て、良さを発揮できないばかりか、役にも立てなくなってしまいます」が目に留まりました。 

「ああ、そうか…」自分の中にストンと落ちました。頑張りたい気持ちが、いつの間にか焦りになっていたのです。 

今の自分にできることを、精いっぱいやっていけばいい。そうすれば、自然と形も付いてくるから大丈夫。「安心して、やっていこう」と思えたのです。 

徐々に変わっていく心 

それから、「きょうは、ゆとりを持てたかな」と思う日が増えてきました。もちろん、焦ってしまう日もありますが、自分の中で、少しずつ変化を感じています。それは、「今、焦ってるなー」と気付けるようになったこと。“焦っている”と気付くのが早くなり、焦りが出る間隔が空いてきたことです。 

自分の弱いところが分かれば、その対応策も分かるし、克服していけるのも分かりました。それだけでなく、不思議と人の気持ちに目を向けるゆとりも出てきたのです。まだまだ頑張り過ぎたり、焦ったりするときもありますが、「一つ一つ」を心に置いて、できることを増やしていきます。