人とのつながりは必要?

“ひとりカラオケ”“ソロキャンプ”“ひとり推し活”など、一人の時間を楽しむ“ソロ活”が、文化の一つとしてすっかり定着しています。「気を使わなくて楽」「マイペースに動けてストレスがない」と感じている人も少なくない昨今です。

“一人が楽”と感じるのは…

私たちは、家庭、学校、職場、地域など、どこにいても集団をつくって生活しています。病気になれば薬や医療の助けをもらい、衣食住も人が作った物やサービスを頼っています。一人では生きられないと分かっているのに、なぜかよぎる「一人が楽」という気持ち。人間関係をバッサリ切る「人間関係リセット症候群」、深い人間関係を築くのが苦手な「触れ合い恐怖症候群」。こうした現象が生じるほど、現代は、対人関係に悩み、難しさを感じている人が多いということでしょう。

“つながり”が人生を守ってくれる

ある人は、人との関わりが苦手で、飲み会は必ず欠席。用件も極力メールで済ませ、交流があるのは、SNSでつながった顔も知らない人たちのみでした。ある日、豪雨で電車が止まり、帰宅困難に。みんながそれぞれに頼り合い、連れ立って帰り始める中、一人ポツンと途方に暮れていました。その姿を見かねた先輩が、「うちにおいで」と声を掛けると、「誰にも気に掛けてもらえず不安だった…」と泣き崩れたのです。窮地に陥っても、身近に頼る人がいないと気付いて、初めて自分の生き方を後悔したそうです。

一方、デザインの仕事をしている女性は、マイペースで過ごせる一人旅が大好き。新たな発見や出会いを楽しみ、心身をリフレッシュ。湧き上がるインスピレーションが、仕事にも大いに生かされています。旅行中は、「この景色を家族にも見せたいな」「これを買って帰ったら、きっと喜ぶはず」と、大切な人たちを思い浮かべます。帰ってくると、いつも家族や友人と土産話に花が咲き、「次は一緒に!」と盛り上がるそう。そんな彼女の周りには、何かあれば支えてくれる人が大勢います。

一人でも楽しめることは、たくさんあります。半面、一人では誕生すらできないのが人間です。せっかく出会った人ならば、自分の周りにバリアーを張り巡らせるのではなく、「この人の好きなことは…」「何をしたら喜ぶかな」と、気持ちをちょっと相手に向けてみましょう。相手のことが少し分かるだけでも、苦手意識が薄らいだりするものです。「思ったより怖くない」「意外といい人」ということもあるでしょう。「もっと喜んでもらいたい」「何かできることを…」。この生き生きとした感覚に、生命力が増強します。病気や事故・災難までも遠ざけます。「人とのつながり」があるか、ないか。それは、人生の充実度に影響するばかりか、人生そのものを守ることにも結び付くのです。

向き合う勇気が人生を豊かに

一人として、自分と同じ人間はいません。それぞれが、唯一無二の存在です。意見の相違や擦れ違いは、起きて当たり前とも言えます。その時に、避けるのではなく、向き合う勇気があれば、必ず人生の糧として得られるものがあります。ぜひ、身の回りの人たちとの「つながり」を一歩深めましょう。今より、もっと楽しい日々が送れます。

 神  示
人との出会いを重ね 人は生きてゆく
 出会いを生かせた者は
    生きがい多い人生を手にし
  出会いを生かせぬ者は
         迷い多い人生となる
 出会いを広げ 深めゆく者は
            心に愛がある
  感謝 感動に心あふれ
    多くの縁を引き寄せるのである

(平成17年5月1日)