体調を崩して診察を受ける際、医師に尋ねられるのが「家族の病歴」。高血圧、糖尿病、心臓や脳の病、がん…。顔や体形が似るように、体質もまた、代々受け継がれるものだからです。しかし、重症化したり、日常生活が送れなくなったりしては、人生の一大事。今回は、大きな病気になってしまったときの「向き合い方」を、3つのポイントでご紹介します。生命力、治癒力がぐんと引き出される極意です。
1.「家族で」受け止める
ある時、突然分かる「病気」。最初に立ちはだかるのは、不安が引き出す、自分の性格傾向でしょう。「治らなかったら…」と悪いことばかり考える。「私の気持ちなんて分からない」と周りに当たる。医師や病院に不信感を抱く。「もっと早くに検査すればよかった」と悔やむ。そうした「不健康な心」を放っておけば、自分も、周囲も苦しむばかりか、回復が遠のいてしまいます。悪循環を断ち切る力は、「運命共同体」である家族との、心の交流から生まれてきます。
まずは、自分から家族に心を開きたいもの。「どうしても受け止められなくて…」「不安でたまらないんだ」などと、勇気を出して本心を打ち明けることが大切です。反対に、自分が家族から打ち明けられたならば、我が事のように受け止め、気持ちに寄り添うことで力になれます。互いの思いが通い、「みんなで乗り越えよう」と心が一つに重なるほど、自分は一人ではない、「家族と」生きていると実感できるからです。気持ちが安定し、「こんなに思ってくれている」「家族のためにも頑張りたい」と、病気と向き合う力が湧いてきます。
2.自らを振り返り、改める機会に
気持ちが落ち着いてきたら、次のステップは、「これまでの自身の生き方を振り返る」です。どんな心を抱えてきたか…。客観的に見詰めると、病気を生み出すほど、心を追い込んでしまった原因に気付けるはず。責任感が強いある男性。病気に倒れて初めて、何でも一人で抱え込み過ぎていたと気が付きました。「重荷を負わず、同僚と心を重ねていけばよかった…」。気付けた「欠け」を改めることが、回復に向かう近道をつくります。周りに相談する。できることは惜しみなくしつつ、無理をする前に人を頼る。気付いたところから修正するだけで、“心”は軽く、健やかになっていきます。そこに“体”も連動します。生命力が引き出され、食欲が湧いたり、ぐっすり眠れたりするように。治療の効果も上がるのです。
3.心の軸に「感謝」を
医師や医療スタッフと関わる際も、重要なのは、自分が「どんな心で」臨んでいるか。甲状腺にしこりが見つかったある方は、自覚症状がない中で手術を勧められました。おまけに担当は若い医師。大丈夫か…という不安、不信、不満…。負のループに陥りそうな時、病院に一緒に来てくれた家族のひと言にハッとします。「目を見て説明し、親身に話を聞いてくれる。あんなに良い先生はいないね」。確かに…。見方が180度変わると、信頼が大きく膨らんで、安心感の中で手術に臨めました。術後の経過も順調で、家族に、医師に「感謝しかなかった」と言われています。
人の心は共鳴し、同じ気持ちを引き出します。“健康”の正体を知る!でも確認したように、心を健やかにする第一歩は“感謝”です。心に“感謝”がある人は、相手に「力になってあげたい」「この人のために」と思わせる存在感があるもの。家族や医師など、周りの支えを頂けるから、困難に思えた道のりが、確実に好転していきます。同じ痛み止めでも、しっかり効く。治療に臨む心が枯れない。リハビリの成果が現れる。医師に、「後は、本人の生命力次第です」と言われるような場面においても、健やかな心が、生きようとする力を引き出すのです。
神 示
体調を崩し 病名が付いたときにこそ
「人生」の歩みを振り返り
真の健康を手にする時と悟るべし
「教え」が命(生命力)を引き出し
家庭の支えを得て
医療の手当てが生かされる
(令和3年2月23日)
病気はつらいものです。しかし、生き方を高める機会とすることで、同じ悩み、苦しみを繰り返さなくなっていきます。振り返った時に、「あれがあったおかげで…」と言えるくらい、人生の糧としていけるのです。