話し掛けても素っ気ない。気持ちがなかなか伝わらない。LINEの既読スルーに「嫌われたかも」。日常のささいな場面に転がっている「人付き合いって疲れるなあ」。その心は、ずんと重く、不快なものです。気の合う人も、そうでない人もいる、この広い社会。人間関係をうまく築くコツって、あるのでしょうか。
最初に取り組むのは「家庭」
人間関係の基本の“キの字”は、切っても切れない縁がある、一番身近な家族との関わり方から見えてきます。
姑(しゅうとめ)と一緒に暮らし始めた、ある夫婦。家の空気がギスギスしていくのが気になって、毎日3人で話し合う時間を設けました。「包丁が出しっぱなしで心配」「洗濯物は遠慮なく出してほしい」「トイレのタオルはすぐ換えたくて…」。小さな胸のつかえも率直に伝え合ううちに、「なるほど」「そこが気になるんだ」。互いに理解が深まって、「じゃあこうしよう!」となったそうです。今では、3人が持ち味を生かして家事を分担。それぞれの「家族のために」の心が光る毎日は、本当に楽しいと言います。
「相手と心を重ねる」ために
相手の気持ちを正しくつかむ上で、「会話」はとても重要です。なぜなら、私たちは何かと「思い込む」生き物だからです。ちょっと言葉にすればよいことも、分かっているはずと思い込み、「聞いてない!」とお互い不満に。あるいは、相手は何も気にしていなくても、「あの顔は絶対怒ってる…」と勝手に悶々(もんもん)。そんな経験、ありませんか?
地球には、動物や植物など、無数の生物が存在し、首が長くなったり、鋭い爪を持ったりと、それぞれに進化を遂げてきました。生存のために必要な能力を獲得する過程で、「言葉」を身に付けたのは、人間だけ。それは、人が生きる上で、複雑な情報も、繊細な感情までも共有できる「言葉」が、不可欠ということでしょう。この言葉をどう使い、自分の周りの人たちに、何を伝えていくのか…。私たちは、人との関わり方を「家庭」で身に付けます。家庭は、どんなに立派な肩書も、難易度の高い資格も通用しない、唯一の環境。つまり、ここで家族と温かく声を掛け合えるなら、人柄は「本物」ということです。
神 示
調和する家庭に身を置くことで
人間は
「正道」を歩む心が身に付く
社会 組織で
人々との関わりを深め
信頼と期待を得る存在と成る
(令和7年12月23日)
生きがいいっぱいの毎日を
人と心を重ねるとは、黙って何かを我慢することとは違います。大切なのは、相手の立場を理解できる大きな心。なぜなら、人は、誰しも自分中心だからです。「お互いさま」の気持ちを忘れずに、心を交流させるからこそ、調和していけます。ちなみに、もし、自分が悪かった!と気付いたなら、「ごめん!」と伝えることも肝心です。した方は忘れても、された方は覚えているものだからです。その誠実さに、「こっちこそ、ごめん!」と相手の心も開くでしょう。「ごめんね」は、離れた心と心をくっつける接着剤。双方の気持ちが流れ、一層縁を深めていけます。
人と心が通う喜びは、他の何にも代えられません。自分とタイプの違う人、心の距離のあった人であれば、なおさらです。人間関係が円満になるところに、自身が役に立てる機会も増えていきます。「必要な人」「求められる人」となって、毎日がどんどん楽しく、生きがいにあふれていくのです。