神が願われる真実の救いへ(後編)

この世に生ある以上、誰もが避けて通れないのが、「死」という現実。そこに、大山命は、供丸姫先生を通して究極の救いを表されました。人生に何の悔いを残すこともなく、自分の魂を子孫に重ね、再び人として生まれてこられるという、「魂の永続性」の実現です。

命を大切に悔いのない人生に

それを実現するために最も重要なのは、正しい生き方を日々積み重ねること。与えられた「命」への感謝を忘れず、持って生まれた自身の良さを最大限に生かし、周りの人々、社会のために貢献していくのです。このような人生を送ることが、自らの将来と子々孫々の仕合せまでも左右していきます。

一人一人の「命」をどこまでも重んじられた供丸姫先生。生ある時を大切に、悔いのない生涯を歩んでほしいと、このようにお教えくださいました。
この世の中で一番尊いものは、命です。人間というものは、どうしても死を迎えなければならない宿命にあります。ですから、逃げないで、死というものに真っ向から向き合わなければいけません。死とは、避けては通れないものとはいえ、天命を全うしないで、若くして世を去るところに、逝く本人はもちろん、送る側も、諦めきれない悲しみ、無念さが残ります。それが、深い、悪い因となって、子孫まで連綿と残っていきます。ですから、天命を全うしてほしい、悔いのない毎日を送らなくてはいけないと、神は叫ばれているのです」。

不滅の魂は末広がりに高い道を

人の心に、暗く、重く響く「死」という言葉。しかし、神のご守護の中で「希望の光(みち)」を歩んだなら、「死」は新たな人生の始まりという、心に明るく響くものになります。ですから、神示教会の葬儀では、死を「没」ではなく、「寿(じゅ)」と表します。
供丸姫先生は語られました。
『生まれ変わる』この願いは、人間としての究極の望みであり、この世に人がある限り、この真理を世に表された大山命の何と偉大なことか…。人の心を愛する神。まさに、真実の神の心を見る思いです。この神にすがりついて、『希望の光』を歩いていけば、人は死と同時に誕生となる旨を、何としても世に広めなければなりません」。

肉体は滅んでも、魂は不滅。何度も生まれ変わることがかないます。しかも、今よりももっと仕合せに…。末広がりに人生が高く引き上げられる事実。祖父母、両親から受け継いだ自分の人生「心の道」が、子供、孫へと縦につながり、その家は栄えていきます。このように、我が家の「心の道」に魂が永遠に生き続ける救いを、神は「真実の光(みち)」と表されました。

こうして「希望の光」から「真実の光」まで完成し、供丸姫先生は揺るぎない救いの道の大成を見届けられて、神の世界に戻られました。平成14年9月17日のことでした。

ご守護の深さに気付ける自分に

神のご守護は、自分の今の救いだけではありません。今生だけでもありません。子も、孫も、そして生涯を終えた後、再び生まれ変わるその先にも及びます。

直使、代神の御心を知るにつけ、神のご守護の深さが見えてきます。ご守護に気付けない人は、守られている事実さえ見えないかもしれません。あるいは、見えても、水面だけでしょうか。少し気付いて、水深1メートル、5メートル。どんどん深く見えるようになると、水深10メートル、20メートル…。ご守護の深さ、愛の大きさが見える自分になりたいものです。学んで、気付いて、感謝を深め、神魂との絆を揺るぎないものとしていきましょう。

 神  示
神が求めた 救世の環境(すがた)が
       今日(いま)ここにある
代神・直使の
 救世の歴史(みち)を振り返ることで
  信者は「教え」が貫く「真理」の
            貴さに気付く
そこに 「心の道」は
   太く 強くつながり
     家族・縁者の人生も高くなる

(令和6年11月1日 信者心の道勉強会『友輪』343号16ページ〈中略あり〉)