一人暮らしをしていた高齢の母が骨折し、数カ月、私たち家族と一緒に暮らしました。そのまま同居したいと考えていましたが、回復した母は「実家に帰りたい」と言って聞きません。(60代男性)
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この家族と生きる人生は一度きり。そして、有限です。後々、悔やむことがないように、みんなが納得できる方向へ進むためにも、丁寧に話し合うことです。なぜ、母がかたくなに「実家に帰りたい」と言うのか。住み慣れた地を離れる不安、子供や孫への遠慮など、さまざまな思いがあるはずです。まずは、母親の「本音」を確認しましょう。
「何か心配事があるの?」「一緒に考えるから、何でも言ってね」などと、母が本音を話しやすいように、穏やかに向き合うことが大切です。一方的に思いを押し付けたり、強引に進めようとしたりすれば、親子の関係に亀裂が生じかねません。親の気持ちを受け止めながら、「高齢の一人暮らしは心配なんだ」「そばにいて、もっと親孝行したい」などと、自分たちの思いも伝え、意見をすり合わせていきましょう。
「教え」に気付きを得て 「真理」で関わり 支え合う家庭を築く努力が必要
この環境が 豊かな心を育み 人間は 健康な心に戻ってゆく
「教え」に気付きを得て
「真理」で関わり
支え合う家庭を築く努力が必要
この環境が 豊かな心を育み
人間は 健康な心に戻ってゆく
重要なのは、家族の心が調和し、信頼関係を深めていくことです。
そのとき、第一に信頼関係を築くべき相手は妻です。妻と常に心を重ね、状況を共有し、家族の意見を一つにまとめた上で、母親との相談を進めていきましょう。
家族の誰もが負担を感じることなく、声を掛け、支え合える生活。そのありようをみんなで見いだすことで、問題は解決していきます。