定年を迎えた夫は、再就職を願っているはずなのに、動いている様子がなく、やきもきしています。そもそも無口なので、私も必要以上に声を掛けずにいます。長年そうすることで、うまくやってきました。(60代女性)
A
夫婦は、何でも思いを語り合い、心を一つに生活することが不可欠です。相手が無口だから、自分も声を掛けないという姿勢では、心が通わなくなってしまいます。これまでうまくやってきたというのは、表面上のことです。少しずつお互いの心に溝ができた結果、今このような事態になっていると気付かなければなりません。
気付いた今から、ささいなことでも、自ら進んで関わっていくところに、相互の理解が深まります。
心の渇きを潤すものは 家庭に育まれる「愛」
「六つの花びら」咲くように
家族それぞれが 任と立場を知って 正しく関わる
自然と 家族の心は一つに重なり 実体を高め合う家庭と成る
心の渇きを潤すものは
家庭に育まれる「愛」
「六つの花びら」咲くように
家族それぞれが 任と立場を知って
正しく関わる
自然と 家族の心は一つに重なり
実体を高め合う家庭と成る
再就職は、これからの生活を左右する重要な事柄です。話し合いを欠いたままでは、相手が何を考えているのかも見えず、いつまでもやきもきするばかりです。夫も、いらいら、かりかり、くよくよしているかもしれません。心の内を思いやりながら、温かく声を掛けていきましょう。
愛の心が伝われば、無口な性格でも、家族に思いを語ってくれるはずです。夫、妻、それぞれの立場や考え方の違いを分かり合うためにも、夫が話しやすいように触れる配慮が大事です。
家庭を立ち木に例えれば、夫は家族を支える根、妻は家族の心をつなぐ幹であることを忘れず、それぞれの任と立場に応じた関わり方を心掛けましょう。
※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『理知の真理14』9ページで確認しましょう。