[実践ポイント]“縁”に心を向ける

スーパーではセルフレジ、ファミレスではロボットが配膳。現代社会は、人とのつながりを希薄化させる材料にあふれています。しかし、人は一人では生きていけません。こんな時代だからこそ、ちょっと視野を広げて、自分の周りにある、たくさんの“縁”に、心を向けてみませんか。

“縁”といって思い浮かぶのは「男女の縁」でしょうか。でも、実は、会社で、学校で、趣味の世界で、そして家庭で。全ての人々との関わりが、どれも掛け替えのない“縁”なのです。
一年の総まとめの12月。今年を振り返って、縁のあった方々へ思いをはせてみましょう。落ち込んだ時に、家族が「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれたから、頑張れた。上司には、大きなミスをした時に助けてもらって…など、たくさんの支えを受けて、今の自分があることが見えてくるのではないでしょうか。

そうは言っても、避けたくなるような縁も、一つや二つはあるかもしれません。例えば、気分屋で、態度がコロコロ変わる同僚。その姿に、「人を振り回したり、感情にのまれたりしないように、気を付けなくては」と学ぶこともできます。避けたくなる縁であっても、自分の人生のプラスにすることができれば、“縁”は生かせるのです。

そのためにも、周りの“縁”を一つ一つ丁寧に見詰めていきましょう。この人から教わることが…、あの人のおかげで…、あの体験があったから…と、人生における全ての出会いに、感謝の気持ちが膨らんでくるはずです。そうした思いを言葉や態度で周囲に返していくほど、さらに“縁”を深めていけます。それをまず、家庭で実践していきましょう。

「人生」を支え 補い合う
   人々の存在に気付いて
          「真理」で関わる
家族で「教え」を学ぶほど
 家族を思う愛情(こころ)が
        芽吹き 深まり
          感謝心に包まれる
神が 信者・世の人々に体感させたい
         感謝心がここにある

(令和6年12月1日 『友輪』343号22ページ)

さあ、多くの縁に心を向け、たくさんの感謝を感じて、あふれる「ありがとう」の思いを、家族に、縁ある人に、届けていきましょう! 温かい愛の心を育むところに、迎える年も夢いっぱいの日々を歩んでいけます。