九州南部や沖縄では梅雨入りし、日差しも強くなってくるこの季節。出番が増える物といえば“傘”でしょう。私たちを雨や紫外線から守ってくれる“傘”ですが、差すと視界が暗く狭くなり、時には相手の顔さえ見えづらい…などということも。気を付けないと、そんな“傘”を「心の中」でまで開いてしまっているかも⁉ どんな場所でも、何に対しても開いてしまうのが厄介な心の“傘”。「心のトレーニング」で、早速チェックしてみましょう。
例えば、お米の「価格」や「流通経路」。簡単に情報が得られる現代では、いつの間にかあふれる知識に染まって、「あれはおかしい」「間違ってる」と批判的な感覚に。職場やご近所付き合いでも、「その役は大変だから無理」「○○さんに話すと面倒」。そして何より、一番自分の「地」が出る家庭においてはどうでしょう。「子供は何も話してくれない」「妻にはいつも断られるから…」。そうしたマイナスの決め付け、先入観は、どれも不要な“傘”です。
思い込みが強くなるほど、周りに向ける言葉や態度はかたくなに。それが人との縁を薄くして、感じ方や考え方がますます孤独に向かっていく悪循環。これを断つために、広く大きな心を意識して、開いた“傘”を閉じてみましょう。おっくうがらず、怖がらず、損得勘定も抜きにして、「直接話してみる」「素直に耳を傾ける」「惜しみなく関わる」。たったそれだけで、「随分上から目線だった」と気付けたり、「何だ、そう思っていたのか」と誤解が解けたり。先入観の“傘”がきれいに消えて、広い視界が戻ってきます。雨上がりの虹のように、隠れていた「関わる人の努力」や「相手の思い」が見えて、心が晴れ渡るでしょう。
先の見えない人間は、後になってみないと何が正解かは分かりません。先行きへの不安から、つい傷つかないように、損をしないように…と“傘”を開き、自分を守ろうとしてしまいます。それが、人間関係のみならず、国と国との争いにまで発展することも…。けれど、自分で自分を守ろうとするほど、相手の良さが見えなくなるだけでなく、自分自身の良さまで隠れてしまうもの。それでは、「力になれて良かった」「こんなに喜んでもらえるなんて」といった「生きがい」も味わえません。
“人生の指針”である神の教えを心に据えれば、どのような出会いも必ず喜びにつながっていきます。自らどんどん積極的に、家族や縁のある人たちと関わっていきましょう。
今日(いま) 時代の流れは
大きく向きを変えている
その現実に気付いて
流れに乗る「悟り」を開くべし
神示「真理」に気付きを得て
人生の支えにできるなら
人間は皆 「正道」を歩み
実体を高めて行く
これが 時代の流れに乗って
生きがいある生活を送る
「光(みち)」である