少しずつ暖かくなってくるこの季節。服を何枚も着込まなくても、外出できる日が増えてきました。では、“心”はどうでしょう。目には見えない分、不平や不満を“重ね着”して、重くなってはいませんか? そうした“着膨れ”は「心のトレーニング」で解消! 心身ともに軽やかに春を迎えましょう。
まずは、“着込む”瞬間を見つけることから。
ある日の我が家、せっかくお茶を入れても、黙ったまま口に運ぶ家族。「『ありがとう』もないの?」と不満が“一枚”。またある時は、ご近所さんとの立ち話。「まだやってないの? うちはとっくに始めてるよ」などと言われて、今度は不安がまた“一枚”…。
「もっと○○すべき」「世間はそうしてるんだ」。日々見聞きする出来事に、多かれ少なかれ影響を受ける私たち。気を付けないと、いつの間にか不満や不安で、心がずっしり“着膨れ”てしまいます。
では、もしたくさん着込んでしまったら…? それを脱げる場所は、そう“家庭”です。方法は簡単。自ら思いを語り掛けていきましょう。感情をぶつけるのとは違います。例えば、いつもひと言足りない家族には、お礼の言葉を期待する前に、自分から「お茶、熱くなかった?」と声を掛けてみる。きっと、「おいしいよ、ありがとう」と、うれしいひと言も返ってくるでしょう。この時、大切な家族の言葉や行動を、「私ならこうしてあげるのに…」と、“自分の常識”で測らないのがポイントです。
いわゆる「世間の感覚」に触れて動揺したら、「こんなこと聞いて、不安になっちゃった」と率直に語り、家族の考えも聞いてみましょう。「その人の言うことももっともだね。一緒に考えてみようか」「うちはこうしてるから、大丈夫」。一人で背負うことがなくなると、捉え方や考え方の幅が広がって、心はぐっと楽になります。話し合うほど互いの思いが重なって、我が家なりの「こうしよう」が見えてきます。
そうして家族の気持ちが一つになると、家庭の温度はどんどん上昇。一枚、また一枚と、不平も不満も脱ぎ捨てられるので、心がスッキリ“軽く”なっていきます。家の中で何でも話していれば、そもそも“着込む”こと自体が減ってくるはず。そんな居心地の良さを生み出すのは、家族一人一人の存在です。みんなの心がポカポカな、日だまりのような家庭を家族で目指していきましょう。
今成すべきことは
家族で「教え」を学び
「真理」で
心重なる家庭を築くこと
自然と
家族の心は 一つにまとまり
心休まる家庭を手にできる
時代の運命は
「魂」休まる家庭に身を置く
人間の心を
優しく包み 導き守る