[実践ポイント]“心の快適指数”を上げる

天気予報を聞いて「きょうも30度超え!?」、物価の高騰が収まらずに「また値上げ!?」。思わずこぼれたぼやきの声に、“心の不快指数”は上がるばかりです。「嫌だな」と思うことに遭遇しても、「楽しい」「うれしい」の感情へと方向転換できたなら、ジメジメ、ムシムシの毎日でも、心はウキウキ、明るく軽やかです。こうした“心の快適指数”を上げるコツを見つけましょう。 

文句を言っても、変えられないことがほとんど。それが現実であるならば、ストレスが掛からない、悩まない「特効薬」は、一つ一つの出来事に、「自分がどう関わるか」です。キーワードは、ズバリ「調和」。 

快適指数を上げるコツは、「夏は暑いもの」と受け止めることから始まります。すると、「どうすれば涼しく過ごせるか」という前向きな心が湧いて、次には「どう夏を楽しむか」のレベルに行き着く“達人”にもなれるのです。「仕事終わりに、冷えたビールを外で飲むのもいいかも…」「旬のすいかを家族と食べたら、おいしいだろう」「風鈴の音も涼しげでは…」などと、ワクワクが広がるでしょう。これが、神が説かれる「調和」の姿です。 

不快な気分になったなら、調和する方へと舵(かじ)を切るのがコツです。家族と口げんかして、同じ屋根の下にいるのは気まずいもの。このとき、決して行ってはならない方向は、「そっちが悪い」「あの言い方はひどい」と責め合って、ぎくしゃくしたままにしておくことです。本音を言える家族とは、時にぶつかってもいいのです。大事なのは、調和する方へと舵を切ること。「言い過ぎてごめんね」「自分も悪かった」と自ら歩み寄り、気持ちを打ち明けて、分かり合ってスッキリ。わだかまりのない家は、いつでも快適状態。これも真の「調和」です。 

さらに、快適指数を上げる上級編は、「愛語」です。親切にしてもらったなら、すかさず「ありがとう」。相手のいいところが見えたなら、「すごいね!」。その場で言いそびれても、後で「あの時は、本当に助かった」と伝えれば、相手の心に喜びが広がります。こうした心がつながる会話を重ねるところに、互いの絆が深まっていくのです。 

一緒にいて心地よく感じる交流は、“心の快適指数”をどんどん上昇させます。人との縁も広がって、毎日がもっと楽しく、笑顔にあふれていくはずです! 

多くの命が
 有限の時代(とき)の中で
    重なり 関わり
          環境を変えてゆく
「正道」をゆく人間(ひと)は
 「生きる」人生の尊さを体感し
     「開運」かなえて閉じてゆく

(令和6年7月1日 信者心の道勉強会『友輪』342号16ページ〈中略あり〉)