[実践ポイント]毎日「良い種」をまく

ちまたでは「値上げの秋」と騒がれる一方で、自然界はことしも「実りの秋」。かぼちゃの種をまくとかぼちゃが、ぶどうの種をまくとぶどうが実る…。私たち人間も同じです。毎日「良い種」をまいていけば、必ず未来は「良い人生」に。今回は、「良い種」をまくために大切な心のつくり方をお伝えします。

毎日、自分の身に起きる一つ一つの事象。どんなささいなことでも、元をたどると、必ず「自分の心」に原因があります。
「胃もたれした」のは食べ過ぎたから。「忘れ物をした」のは考え事をしていたから。「スーパーで知り合いにバッタリ会った」こんな偶然のような出来事も、「この時間に買い物に行こう」と自分の心が動いたことが原因です。

自分の心の動きが、未来を決めていく。この事実をしっかり認識していないと、意に添わないことがあったとき、「こうなったのはあの人のせい」「あんなことさえなければ…」などと、他者のせいにしがちです。そうして相手を責めたり、恨んだり、憎んだり…、その心の動きがまさしく「悪い種」なのです。

「悪い種」は学びと祈願で摘み取りながら、「良い種」をどんどんまいていきましょう。その最高の手本が、供丸斎先生です。例えば、相手の気持ちを大切にする、物を最後まで大事に使いきる、できることに誠実に取り組むなど…。その生き方は、毎日に「良き因」を残す姿そのものです。

良き因を踏めば 必ず良き果が生まれる」(『友輪』340号10ページ)それが真理です。しかも、その「良き因」は、自分の人生だけを仕合せにしてくれるものではありません。自分の子供や孫、まだ会ったことのない子孫も含めた、先々の仕合せまでをも約束してくれるもの。私たち人間が想像もできないほど大きな「幸福」の実を付ける、神からの贈り物です。

「きょう」という日に良い種をまくか、悪い種を残すか、それを決めるのも「自分の心」。ささいな心の動きをおろそかにせず、一つでも多くの「良き因」を積み重ねていきましょう。