“和のある家庭”のつくり方 

極寒の地で体を寄せ合うコウテイペンギンの夫婦。母親に甘える、ふわふわの子羊。動物たちの家族写真は、私たちの心を和ませ、ほっこりと温めてくれます。動物以上に豊かな感情を持つ「人間」なら、もっと家族との絆を深められるはず…、そう思いませんか? 

家族の「元気の源」である家庭

職場や学校などで何かあっても、帰宅すれば心が安らぎ、元気回復! ストレスをため込まないから、心身ともにいつも健康。そんな、家族みんなの元気の源になる、仲が良くてホッとできる「家庭」をつくりたいものです。 

ところが、実際はどうでしょう。風邪をひいた家族に、「部屋から出ないで!」「うつさないでよ」。感情のままに、こんな会話もあるのが現実です。都合が悪いとスッといなくなる夫。何でも自分一人で決める妻。当然、子供は「親は分かってくれない」などと、家から心が離れるでしょう。家族で一致団結したくても、どう関わったらいいのか分からない…。今の時代、そんな家庭が多いのかもしれません。 

家族それぞれに立場と役割が

家庭は一本の「木」と同じです。夫はどっしり構える「根」。家族が安心して過ごせるよう、みんなの心を支える役割です。妻は、根とも枝ともつながる「幹」。家族みんなの心を優しくつなぎます。両親が運ぶ養分を素直に吸収し、何でも思いを語りながら、伸び伸びと成長する「枝」が子供。木を包み込む祖父母は、家族中を温かく見守る「土」に当たります。 

それぞれが「らしく」過ごす「木」は、家族の心が通い合い、生きる力にあふれているものです。「根」が自分の家庭ではなく、職場にばかり養分を送ったら大変です。「幹」が「根」との間に壁をつくったら、どうなるでしょうか。「らしさ」とは、形のことではありません。その“心”が重要です。

こんな夫婦がいます。夫は優しくて、少々優柔不断。妻は、リーダーとして引っ張るタイプ。一見、「らしさ」とは真逆なようですが、二人はしっかりとした「木」を育んでいます。妻は、いつも夫に感謝し、どれほど大切な存在かを子供にも共有。夫は、妻のどんな気持ちも受け止め、支えているからです。「木」にはその家庭なりの姿があります。いろいろあってよいのです。大事なのは、「根」である夫と、「幹」である妻の心が重なっていること。互いに見返りを求めることなく、愛をかけていることです。 

 神  示
夫は家族の心を支え
  妻は家族の心をつなぎ
    夫婦の信頼育むところに
            子孫が栄える
 夫婦の調和が 子の心を育てる

(平成16年12月1日) 

感情交流が図れるように

根、幹、枝がしっかりつながった、心の通う家庭を築くために、重要な手段が「会話」です。自分は「根」なのか、「幹」なのか、「枝」なのか。「らしさ」を踏まえて、家族と話していきましょう。ポイントは、時間の長短ではなく、“気持ち”を語り合うことです。「飲み過ぎ! どうなっても知らないから!」と叫ぶか、「体が心配だから、この辺にしておかない?」と伝えるか。“気持ち”を言葉にすればこそ、家族の心に届きます。「心配掛けてごめん。実は、会社で嫌なことがあったんだ」「そうだったの。よかったら話を聞くよ」となれば、絆が深まります。家族と思いを分かち合うだけで、私たちの心は安らぎます。「器を超えていた」「こだわり過ぎていた」などと気付くこともあるでしょう。両親の仲が良ければ、子供も自然と笑顔になるもの。家族みんなの心が癒やされていくのです。 

感情交流が図れる家庭を築いた先に待っているのは、悔いのない人生です。同じ病、似たような検査の数値で入院しても、すぐに回復する人と、時間がかかってしまう人がいます。厳しい職場に就職しても、頑張る心が枯れない人と、環境にのまれてしまう人がいます。「和のある家庭」で、生きる力、「運命」が引き出されるか否かによって、全く異なる未来がやって来るということです。 

立ち木の姿は、一家族一家族違うもの。他の家庭を見て、ため息をつく必要はありません。今の自分にできることで、一つずつ、一つずつ…家族に愛の心、愛の言葉をかけましょう。何があっても倒れない、我が家だけの木が必ず育ちます!