(東京都RJ/50代男性)
大型集合住宅の清掃業務に従事して、4年目となりました。基本一人で、その日の予定を自分で立てながら作業しています。
ただし、外周の清掃では、計画どおりに行かないことが、しばしば起こるのです。路上駐車の車が作業の邪魔となったり、たばこの吸い殻や弁当の容器などのポイ捨てが山のようにあったり。あまりのひどさに、いら立ちが爆発しそうになったことがありました。
祈願の力のすごさを実感
その時、一拍置いてみると、以前学んだ祈願の仕方を思い出したのです。心の内を語り掛けるように祈願…。いつも私のポケットにある個人用御神体、そこには「心の光(みち)」と書かれています。まさに今、自分の“心”を、神の分魂に預ける時。「いらいらする気持ちが高ぶっています。この心を抑えてください。そして、冷静な判断ができますように…」。心が落ち着くまで、何度も何度も語り掛けました。
やはり祈願はすごいです。爆発しそうだった心が徐々に静まったばかりか、自分自身を俯瞰(ふかん)できるまでに。自分が任されているのは清掃であり、駐車の取り締まりをすれば立場を超えてしまう。ポイ捨てであっても、それを清掃するのが私の役目。そうした気持ちが湧いてきて、心の揺れがすっかり収まりました。
任と立場をわきまえた動きが
同時に、問題があるときは、関係者につないでいくことも大切、という思いに。そこで、管理元に相談したところ、是正の方向へと進み始めました。一人で成果を上げていく仕事柄、自分だけで問題を抱え込みがちです。しかし、自分の任と立場を踏まえながら、意識を変えることができました。これも、常日頃から御神体を身近に感じ、心の内を語り掛けてきたからこその大きな成果です。
清掃は、みんなが気持ちよく利用できる環境を提供する仕事。いつも穏やかに、温かい心で、これからも臨んでいきたいと思います。