できることを精いっぱいの信念で患者と向き合う
(清水信行さん/40代男性/脳神経外科医師)

昨年の祈願祭で学んだ神の教えの中に、世界は調和に向けて大きく変わるとありました。しかしながら、その時には、まさか現在発生している新型コロナウイルスという形で現れるとは思ってもいませんでした。

“冷静な心”が神の守護の証し

欧州などの例を見ますと、急激に増加した患者さんを前に、医療従事者の懸命な努力にもかかわらず、多くの人命が失われています。それだけではなく、医療従事者自身も感染により命を落としています。もし、今後日本でも急激に感染者が増加するなど、状況が悪化したら…。我々医療者もどうなるのかと不安に襲われたのは事実です。

神の教えと共に生きる私は、日々の学びの中で、このような状況下でも、「自分にできることを最大限やろう」と冷静な心を保っていられます。この気持ちこそが神がお示しになる奉仕心であり、大きな環境変化にのまれない生き方ができるように、心をお守りいただいている証しと思います。

運命が役立つことを願って

現在、私は外科医としての職務を頂いておりますが、手術治療に当たる際は、祈願とともに開始し、祈願とともに終えることを心掛けています。決して神頼みの手術をしているわけではなく、私の持つ運命が、本当に治療を必要としている患者さんの役に立ちますようにと祈願すると、不思議と手術治療を必要としている患者さんと巡り合え、また手術中には心が落ち着き、難しい局面もパッとひらめきを持って乗り越えられるのです。そうした経験は、数知れません。

手術は、良い結果となるのが当然である半面、身体に重篤な影響が伴うこともあり得るなど、患者さんに与える影響の大きさを常に意識しなくてはなりません。よって手術を担当する際には、患者さんやご家族との間で、病気に対して共感するとともに、手術治療に対して認識を共有することが必須であると考えます。

一方、専門性の高い分野の医師であればあるほど、手術の際には誰にも頼れないのが現実です。そうした中で、神の教えから人生の真理を常に学べる環境に身を置くことが、どれほどありがたいかを実感しています。また、幼少時から信者籍があり、神の教えをもってここまで育てていただいた自分が、現在、自分の運命を通して多くの患者さんの治療に当たれていることに大いに感謝しています。