この環境を守るために
谷口征彦(誘導担当)

私は、平成15年に奉職以来、夜間や休講日など、主に教会に人がいないときに各施設を見回ってきました。駐車場などの誘導にも当たりましたが、どの瞬間も心にあったのは、「直使が残してくださった大切な環境をお守りしたい」という気持ちです。
私自身、この環境で大きく救われた一人です。中でも、妻の病はつらい経験だったものの、神に救いを求め、家族で一丸となって支えていくうちに、想定外の短期間で、乗り越えることができたのです。夫婦、親子の絆も深まりました。今、妻は、同年代の人より元気なほどです。その明るい姿を、感謝の思いで見詰めています。
皆さまにも、喜びを味わっていただきたいです。夜、神総本部を見回っていると、真実の光会館の前で一心に手を合わせる人を見掛けることがあります。どんな思いで来られたのかと考えると、「救われてほしい」と胸が熱くなります。
雨の日も、風の日も、業務を大変と思ったことはありません。救っていただいた分、何としても恩返ししたい思いが根底にあるからです。それより、もし風にあおられている人がいたら、走っていって支えたい。困っている人がいれば、手を貸したいと思うのです。その気持ちが伝わるのか、真実の光会館の前で誘導していたころは、「姿を見ると、ほっとする」などと、多くの方が声を掛けてくださいました。救われた喜びを話される方もいて、救いの輪が広がっていることを、何よりうれしく思いました。
職員仲間も、根底に感謝や報恩の思いのある人ばかりです。何かあっても、自然と支え合って乗り越えられました。たくさん支えてもらい、一人一人が私にとって宝の存在です。
私は、この3月をもって定年退職します。無事に職員人生を全うすることができそうで、今は安堵感と、やりきった充実感でいっぱいです。健康で、生きがいを持って歩ませていただいた上、最近は、疎遠だった親戚との縁も深まり、年を重ねるごとに仕合せが膨らんでいます。毎日何の心配もなく過ごせることに、感謝しかありません。「自分もそんな人生を歩みたい」周りの人にそう思ってもらえるように、今後ますます教えの実践に努めてまいります。