神の愛が込められた建物を後世に
伴 悟志(施設管理担当)

私が奉職したのは、神総本部に信光会館ができた頃でした。それまで建築の仕事をしていた私は、その経験を生かしてお役に立ちたいと思い、職員の道へ。その後、一級建築士の資格を取得し、各施設の維持・管理、新たな館の建設に携わってまいりました。
教会には、偉光会館も含めて約70の施設があります。どれもただの建物ではなく、「神が人々の仕合せを願って、残してくださったもの」。大切な施設を、そこに込められた神の御心そのままに、良い状態で後世に残していくことが、私の任と思っています。
建物は人間の体と似ていて、日頃の管理がとても大切です。壊れてから直すのではなく、「壊れる前に見つける」のが私のモットー。昨日はきれいだった壁が、翌日にははがれかけている…ということもあるので、とにかく神経を使い、隅々まで心を込めて見ています。
全国の偉光会館にも定期的に赴き、改修工事などに立ち会っています。どの館に行っても、信者さんが大切に活用されていることが伝わってきて、私も「より一層愛着を持って活用していただけるように…」という思いが膨らむのです。
中でも、偉光会館の開所は、その地に神の御魂が根付く一大慶事。4月下旬には、北海道に二つ目の館が誕生しますが、「旭川の皆さんに神の愛を感じていただけるように…」と願いながら携わってきました。風土や立地などを考慮しつつ、「ここに手すりを付ければ、高齢の方は歩きやすいかな」などと使い勝手も考え、約2年半かけて完成したのです。
建物は、ずっと残り続ける分、失敗できないプレッシャーもありますが、やりがいが大きいです。信者さんからの、「使いやすい」「いつもきれいでうれしい」などのお声が、一番の励みになります。業者の方に、「長年使っている施設とは思えないほど、手入れが行き届いている」と驚かれることも多いです。これは、清掃や設備面など、多くの職員が重なり合って施設を守っているからです。そして、何より信者さんが、施設を大切に使われている証しです。
教会のある町が「神の町」として、未来永劫に発展していく、その一翼を担えるように、今後も、職員プライドを持って努めてまいります。