河村友子職員(かわむら・ともこ)

感謝、感謝で日が暮れる

以前勤務していた愛媛偉光会館でお会いした86歳の女性は、家族でみかん栽培をしていて、今でも地下足袋を履いて駆け回っているという元気な方でした。「みかん山の上から瀬戸内海のきれいな夕日を眺めると、感謝、感謝で日が暮れるんです」と、明るく話してくれました。背筋がぴんと伸びていて、ごつごつした手は温かく、日焼けした顔はいつもにこにこ、優しい人柄がにじみ出ています。

一昨年の西日本豪雨の折には、所有しているみかん山が崩れたものの、作業中の息子さんは、危機一髪のところで難を逃れたとのこと。丹精込めてお世話していたみかんの木が流されて、大変な思いをしても、それでも口から出る言葉は「感謝」だったといいます。

私は、言葉を加えて、「感謝、感謝で日が昇り、感謝、感謝で日が暮れる」として、「きょうも一日、大きな心で生きよう」と、毎日気持ちを新たにしています。何歳になっても、この方のようにはつらつと暮らすことが目標です。人生の良き先輩がたくさんいることに、これまた感謝の日々です。

感謝とは 「今」を受け入れる 広く大きな心を申す
 自分を愛し 人を愛し 「命」頂く今を大切にする
 この心は 「道」を通し 「光(みち)」を開ける
    人たる人の心の基となるもの
 よって 感謝心を身に付け 生きたなら 人は必ず悔いなき人生歩めるのである

感謝とは
  「今」を受け入れる
    広く大きな心を申す
 自分を愛し 人を愛し
    「命」頂く今を大切にする
 この心は 「道」を通し
  「光(みち)」を開ける
    人たる人の心の基となるもの
 よって 感謝心を身に付け
    生きたなら
      人は必ず悔いなき人生
        歩めるのである

『真実の光・神示 平成15年版』164ページ