大木郁保道事(おおき・いくほ)

自然の中に生かされている自分

偉光会館に赴任すると、その土地ならではの人や自然との出会いがあります。昨年まで勤務していた四国の偉光会館では、初めての自転車通勤でした。道路の両側には広々とした田んぼと畑。冬は寒く、夏は容赦ない暑さです。それでも、自然から受けるたくさんの感動…。朝日や夕日に照らされる稲や麦、雑草さえも美しいのです。

自然を感じながら通勤していると、「きのうと風が違う…、空気が変わった…」と季節が変わり始める微妙な変化を感じる瞬間があります。どんなに猛暑で、残暑が厳しくても、季節は少しずつ夏から秋へと移っていきます。人が頑張っても及ばない力。自然の力に心が動かされます。自分も、やるべきことをしようと、気持ちが前に進むのです。

現在の赴任地である東北では、5月ごろから次々と花が咲きます。菜の花やたんぽぽ、チューリップ、芝桜、すずらん…、かっこうの鳴き声が聞こえ、極楽浄土を思わせるほど。氷点下で、雪に覆われていた時は、こんなにいろいろな花が咲くことなど想像もできませんでした。植物の生命力、雪の下の土が持つ力に驚くばかりです。

自然を感じ、影響を受けるのは、自分も自然界で生かされている存在だからでしょうか。おごることなく、自然に敬意を持ち、自然の力に感謝しつつ、今、自分ができる、人としての任を果たさなければいけないと、そんな思いを強くしています。

人がこの世に生まれる意味を考えてごらん
 この世界 地球 宇宙の広がりの中に 生まれ 生かされている真実を知る
 人類が願い求める欲は 現実 目先のことを満たし 手にすることでなく
    万物全ての命が重なり 調和し 生かし合える環境を求めることにある
世界が調和し 生かし合う環境を築くため
    人は 神の手の中 魂を宿され 誕生している
 人類を「正道」に導く使命が 人にはある

人がこの世に生まれる意味を
    考えてごらん
 この世界 地球 宇宙の広がりの中に
  生まれ 生かされている真実を知る
 人類が願い求める欲は
    現実 目先のことを満たし
      手にすることでなく
    万物全ての命が重なり 調和し
      生かし合える環境を
        求めることにある
世界が調和し
  生かし合う環境を築くため
    人は 神の手の中 魂を宿され
      誕生している
 人類を「正道」に導く使命が
    人にはある

『真実の光・神示 平成30年版』52ページ(中略あり)