加瀬照子道事代行(かせ・てるこ)

根を張った梅の老木

──「真実の愛」に目覚めて 人の心は神の愛に生きられる──
 「命の真理」気付いて 奉仕の心で生きられよ
 人の心を大切に 物の命を生かして日々歩めば
    多くの人 物との縁を引き出して 楽しい人生歩んでゆける

──「真実の愛」に目覚めて
  人の心は神の愛に生きられる──
 「命の真理」気付いて
    奉仕の心で生きられよ
 人の心を大切に
  物の命を生かして日々歩めば
    多くの人 物との縁を
      引き出して
       楽しい人生歩んでゆける

『真実の光・神示 平成18年版』72ページ

私が勤務する長崎偉光会館の中庭には、三本の梅の老木が根を張っています。こけに覆われた幹には空洞ができ、倒れないように添え木をしています。ようやく立っているような状態でも、毎年、枝いっぱいにかれんな花を咲かせてくれるのです。今年は、コロナ禍の中でも、驚くほど葉が茂りました。

立派な実がなると、信者の方々をはじめ、近所の方も、毎日来るお弁当屋さんも、袋や箱を持って集まります。後日、「おいしい梅干しができました」と報告してくれる方もいれば、梅酒や梅ジュースにして「家族で楽しみました」と笑顔の方も。皆さんの喜ぶ様子に、職員の心もほっこりします。消毒などの手入れをして、来年も枯れないことを願います。

人間も、互いの存在を大切にして、支え合って生きるなら、命尽きるまで愛され、人の役に立ち、生きがいを持てる…と、梅の老木が教えてくれているようです。

私も、梅の木のように、自分の良さを生かし、家族や縁あって出会った人のために、命の続く限り、喜んでもらえる生き方をしたいと思っています。