井藤実知子道事

祖母の思いを受け継いで

私の人生に大きな影響を与えた祖母は、98年を歩み抜き、穏やかに、眠るように旅立ちました。「おかげさま」「ありがたい」が口癖で、「いつも優しくしてくれてありがとう」と、感謝の心の厚い人でした。肩をもんであげると、必ず私の肩ももんでくれるのです。そんな姿から、人から頂いた思いを返す大切さを学びました。今でも、祖母の手のぬくもりを覚えています。

年を重ねて曲がった小さな背中は、楽しいことだけではなく、苦しいことも乗り越えてきた祖母の人生を物語っているようでした。祖母の背中は、今も私を、「苦しい時こそ自分の心の弱さが分かる。謙虚になれるチャンスだよ」と励まし、支えてくれているのです。

心を大切にして生きる人は、出会いを生かして、仕合せを手にできるはずです。私も、祖母と共に過ごせたことに感謝して、家族や縁ある人との出会いを大切に生きていきます。それが、祖母への恩返しだと思っています。

感じてごらん
    我が「人生」仕合せにと願い 見詰める 多くの出会いがあることを――
 ――人間は 一人で生きているのではない――
    その真実を心で感じ 生き方で返すのである
 「調和」の心 手にした者は 「生きがい」多く 「喜び」多い人生を歩んでゆける

感じてごらん
    我が「人生」仕合せにと願い
      見詰める
        多くの出会いが
          あることを――
 ――人間は
  一人で生きているのではない――
    その真実を心で感じ
      生き方で返すのである
 「調和」の心 手にした者は
  「生きがい」多く
   「喜び」多い人生を歩んでゆける

『真実の光・神示 平成25年版』97ページ